操作解説書 › 01 モデル定義

「01 モデル定義」画面の使い方

概要

「01 モデル定義」は、「何を当てたいか(予測対象)」「いつのデータで学ぶか(分析期間)」「どんな数値を手がかりにするか(予想ファクター)」を決める、いちばん大事な画面です。ここで作った“設計図”をもとに 02 で学習します。

この画面の開き方:サイドバーの[01 モデル定義]をクリックします。

お使いいただける方:無料版・有償版のどちらでも使えます(一部のファクター・機能は有償版)。

はじめての方は:全体の流れは「クイックスタート」をご覧ください。

このページの目次

予測対象(目的変数)

当てたい結果を1つ選びます。3つのボタン(チップ)から選ぶだけです。

01 モデル定義の「予測対象(目的変数)」。赤枠が「3着内確率」
「3着内確率」(はじめから選ばれています)
3着内確率その馬が3着以内に入る可能性。もっとも件数が多く安定しやすい(初めてならこれ)。
2着内確率その馬が2着以内に入る可能性。
1着確率その馬が1着になる可能性。当たりの数が少ないぶん難しくなります。

分析(学習)期間

モデルに学ばせる過去データの範囲です。年・月・日をそれぞれプルダウンで選びます(存在しない日付は自動で月末に丸めます)。

01 モデル定義の「分析(学習)期間」。赤枠❶が年月日のプルダウン、❷が[入力を確認]
❶ 年・月・日のプルダウン ❷ 入力を確認
❶ 年・月・日のプルダウン学習に使う期間の開始と終了を選びます。
❷ 入力を確認その期間で学習できるか、成績を測る区切り日はいつになるかが表示されます。
補足「詳細設定」は、ふだん開かなくて構いません。 中には「成績を測る月数」「ホールドアウト評価(最後に1回だけ実力を測る)」「学習に使った特徴行列も書き出す(確認・バックアップ用のCSV)」の3つがあります。いずれも既定のままで問題ありません(すべて有償版の機能です)。

条件で絞り込む(有償版)

「この条件のレースだけで学習したい」というときに使います。コース(すべて/芝のみ/ダートのみ/障害のみ)・クラス(新馬/未勝利/1勝/2勝/3勝/オープン・重賞)・競馬場(10場)から選べます。「すべて」と個別のチェックは同時には選べません。

「条件で絞り込む(有償版)」=コース・クラス・競馬場の選択欄
「条件で絞り込む(有償版)」=図は「芝のみ・1勝・東京」を選んだ例
注意ここがいちばん誤解されやすいところです。 絞り込みが効くのは「どのレースを学習に使うか」と「どのレースの指数を出すか」だけです。過去成績(通算複勝率など)は、絞り込みの対象外のレースも含めて数えます。 たとえば「芝のみ」を選んでも、その馬の通算複勝率にはダート戦の成績も入ります(そのほうが情報として有用なためです)。
補足クラスで絞るには、新しく取り込んだデータが必要です。 古い競馬データベースにはクラス(競走条件)の情報が入っていないことがあります。その場合は0件になるのではなく、理由を表示して止まります。ホームの[最新データを取り込む]で取り直すと使えるようになります。

予想に使用するファクター(特徴量)選択

予想の手がかりにする数値を組み立てる場所です。作り方は2通りあり、上の2つのボタンで切り替えます。選ぶ順番は「だれの成績 → もとにする項目 → 対象レース → (必要なら)集計する範囲」です。

当日情報から選ぶ

その日のレースで分かる値(距離・馬番・斤量など)をそのまま使います。

ファクター選択(当日情報から選ぶ)。赤枠❶が[当日情報から選ぶ]、❷が[+ 追加]
❶ 当日情報から選ぶ ❷ + 追加
  1. [当日情報から選ぶ](画像の❶)をクリックします。
  2. 「もとにする項目」と「数値の変換」を選びます。
  3. [+ 追加](画像の❷)をクリックします。一覧に1行入ります。

過去成績から作る

それまでの成績から作った値を使います。

ファクター選択(過去成績から作る)。赤枠❶が[過去成績から作る]、❷が「だれの成績」、❸が「対象レース」
❶ 過去成績から作る ❷ だれの成績 ❸ 対象レース(図は有償版の組み合わせ〔指定期間の平均値〕を選んだ例です)
  1. [過去成績から作る](画像の❶)をクリックします。
  2. 「だれの成績」(画像の❷)を選びます(馬/騎手/調教師。選ぶと下の選択肢がそれに合わせて変わります)。
  3. 「もとにする項目」を、まず表で絞ってから選びます。
  4. 「対象レース」(画像の❸)と、必要なら「集計する範囲」「N/日数」を選びます。
  5. 「数値の変換」を選んで[+ 追加]をクリックします。
「だれの成績」その馬/騎手/調教師のどの成績を集めるかです。騎手・調教師は有償版で、1日に何鞍も乗るため「1走前」〜「5走前」は選べません(指定期間の統計値だけ)。
「もとにする項目」(2つのプルダウン)項目がたくさんあるので、まず表(出走馬の情報/レース情報/馬の情報/オリジナル/調教(最終追い切り)/取り込んだデータ)で絞ってから項目を選びます。
「オリジナル」とは:競馬データベースには無い、加工済みの項目です(3着以内かどうか/2着以内かどうか/1着かどうか/前走からの日数)。有償版の機能です。
「調教(最終追い切り)」とは:レース前の最後の追い切り1本から作る項目です(坂路8+ウッド8の16項目)。有償版の機能です(調教データの取り込みは無料)。
「対象レース」(9択)1走前・2走前・3走前・4走前・5走前=そのレース1走ぶんの値/指定期間の平均値・合計値・最大値・最小値=集めた期間の統計値。
無料で使えるのは馬の「1走前」だけです(2走前以降と指定期間の統計値は有償版)。
意味を持たない組み合わせはそもそも選択肢に出ません(着順に「最大値」は出ません)。「前走からの日数」は対象レースを使わないので「—」になります。
「集計する範囲」「N/日数」対象レースで「指定期間の〜」を選んだときだけ現れます。通算(デビュー以降すべて)/直近N走/直近N日。N/日数は「直近N走」「直近N日」のときだけ入力できます。ただし「指定期間の最大値/最小値」では「直近N日」は選べません。
「数値の変換」そのままの値/レース内の偏差値/レース内の順位。距離や賞金のように桁が大きい値は、レース内で比べる形にすると馬どうしを比較しやすくなります。
無料版でお使いの方へ:「レース内の偏差値」「レース内の順位」を使ったモデルは、無料版では指数を出せません(グラフでの確認もできません)。追加や学習は無料版でもできてしまうため、無料版のまま指数を出すつもりのモデルには「そのままの値」をお選びください(03 指数出力でボタンが押せないときは、理由がボタンの近くに出ます)。
「調教(最終追い切り)」のときは:「レース内の偏差値」は出ません(追い切りの記録が無い馬が多く、レースによっては比べる相手が1頭も居ないためです)。「レース内の順位」は速いほうが1位になります(一覧の名前に「小さい順」と出ます)。
順位を使うときの注意:この項目は追い切りの記録がある馬だけで順位を付けます。記録が1〜3頭しかないレースでは順位の意味が薄くなります(実測では10レースに1つほど「1頭だけの1位」になります)。

テンプレート

あらかじめ用意した標準テンプレート(基本特徴量セット=13本・無料/BASE16=16本・有償)と、自分で保存したテンプレートを呼び出せます。

テンプレートの行。赤枠❶がテンプレートのプルダウン、❷が[呼出]
❶ テンプレート ❷ 呼出
  1. テンプレートのプルダウン(画像の❶)で呼び出したいテンプレートを選びます。
  2. [呼出](画像の❷)をクリックします。その構成がまとめて一覧に入ります。
補足[現在を保存]で今の構成に名前を付けて残せます(自分のテンプレートの保存・呼び出しは有償版の機能です)。
ヒントテンプレートは「決まったファクターをまとめて追加する」だけのものです。 入るのはすべて、手で1つずつ追加できるファクターだけです。だから追加したあとは手で追加したものとまったく同じ扱いになります(1本ずつ消せる/手で追加したものといっしょに使える/何個でも使える)。テンプレートを消したり入れ替えたりしても、そのテンプレートで作って保存したモデルの指数は問題なく出せます。
ヒント「3着以内の回数」のような回数のファクターも作れます。 「オリジナル」の「3着以内かどうか」×「指定期間の合計値」がそれです(「3着以内かどうか」の平均を取れば複勝率、合計を取れば3着以内の回数になります)。

項目えらびの補足

補足「基本特徴量セット」(無料)に入っているもの:当日わかる値11本(距離・斤量・馬齢・登録頭数・馬番・枠番・競馬場コード・コース区分・グレードコード・ブリンカー使用区分・騎手見習コード)+馬の1走前2本(着順・上がり3Fタイム)=13本です。人気・単勝オッズは締切まで動くため当日の値としては使えず、馬体重・馬場状態はレース当日にしか分からないため入りません(過去成績としてなら使えます)。
ヒント項目の名前は JV-Data(JRA-VAN のデータ仕様)の正式名です。 競馬場コード・トラックコード・性別コード・騎手見習コードのように、JRA-VAN の資料と同じ言葉で引けます(標準テンプレートの一部の項目名には「格(本賞金)」という略した書き方があります)。
補足「調教(最終追い切り)」の使い方(有償版) [過去成績から作る]を選び、「もとにする項目(表)」で「調教(最終追い切り)」を選ぶと、坂路・ウッドの16項目が並びます。「だれの成績」と「対象レース」は使いません(追い切りは馬ごとの記録で、走った回数では数えないため、どちらも灰色になります)。
レース日の前日から5日以内の調教のうち、ラスト1Fが13.5秒以内のものを候補にして、その中でいちばん速い1本を「最終追い切り」として使います(この2つの値は[設定]→[調教ファクターの既定値]で変えられます)。追加した時点の値がそのファクターに焼き付きます(あとで既定値を変えても、追加済みのファクターと保存済みモデルは変わりません)。
調教のファクターを使うには、先に[設定]→[過去データの一括取り込み]で坂路・ウッドの調教データを取り込んでください(取り込みは無料でお使いいただけます。2回目以降は[ホーム]の[最新データを取り込む]で差分だけ取れます)。
ヒント「区分(分類)」の項目も、1〜5走前なら使えます。 競馬場コード・トラックコード・馬場状態・脚質・着差コードのような区分の項目は、「1走前」〜「5走前」を選ぶとその走の値そのものを取れます(1走前は無料/2走前以降は有償)。ただし「指定期間の平均・合計・最大・最小」は選べません(「競馬場コードの平均」に意味がないため)。同じ理由で、区分の項目に「レース内の偏差値」「レース内の順位」も選べません(大小に意味がないので比べられません)。
注意未来の情報は混ぜられません。 「当日情報」に選べるのは前日までに分かる項目だけです(着順やオッズなど当日・レース後に決まる値は、過去成績としてのみ使えます)。この決まりは仕組みとして強制され、違反する組み合わせは追加時に理由つきで止まります。

プレビュー(試しに計算してみる)

特徴を追加すると、架空の見本データ最大50頭ぶんを試しに計算して表に出します。[特徴をプレビュー試算]で手動でも試算し直せます(実行中は隣の[キャンセル]で止められます)。値の桁や散らばりを見て、「レース内で比べる形にした方がよいか」を判断できます。

プレビューの表(架空の見本データでの計算例)
プレビュー=この表は架空の見本データでの計算例です
補足この表の値は「見本」です。 この表は架空の見本データでの計算例です。実際の学習・指数出力は、お手元のデータベースの値で行われます。取り込みファイル由来のファクターは、この見本では「—」になります。
ですので、お手元のデータをまだ取り込んでいなくても、どんな値になるかを確かめられます。馬名(「ミホンウマ01」のような名前)・馬番・タイム・着順などの中身はすべて架空で、日付も実際にはレースが行われていない曜日(火・水)を選んでいます。競馬場の名前だけは実在のものが出ますが(レース番号の付け方が決まっているためで、中身は架空です)、この表と同じレースは実際には存在しません。

選択済み予想ファクター(特徴量)一覧

1行に1ファクターで並びます。テンプレートから追加したものも全部が1行ずつ出るので、中身をそのまま確かめられます。

選択済み予想ファクター(特徴量)一覧。赤枠❶が[チェックした項目を削除]、❷が[元に戻す]
❶ チェックした項目を削除 ❷ 元に戻す
❶ チェックした項目を削除チェックを付けた行をまとめて削除します。テンプレートから来た1本だけを消すこともできます(残したファクターだけで学習します)。
❷ 元に戻す直前の追加・削除を1手戻します。
左端のチェック欄クリックで☑/☐が切り替わります。見出しの「✓」をクリックすると全部を選択/解除できます。
「テンプレート」列ふだんは空欄です(標準テンプレートから入ったものも、手で1つずつ追加したものと同じ扱いなので空欄になります)。
「分類」列当日情報=その日のレースで分かる値/過去成績=それまでの成績を集計した値/調教=直近の追い切り(坂路・ウッド)から作った値(有償版)。
右下の「内部の特徴 N 個」実際に計算される特徴の本数です(テンプレートから1本外すと、この数も1つ減ります)。
補足同じ中身のファクターは二重に入りません。 たとえば「基本特徴量セット」には「距離/そのままの値」がすでに入っているので、手で同じものを追加しようとすると追加せずにその旨を表示します。テンプレートを2つ呼んだときも、重なるぶんは自動で飛ばして「7 本を追加しました(4 本は既に一覧にあるため飛ばしました)」のように知らせます。

独自データの取り込みと、取り込み用フォーマットファイルの出力(有償版)

自分で用意した数値(例:手作りのスピード指数)を予想ファクターに加えられます。「独自データの取り込み(CSV)」と「取り込み用フォーマットの出力」は、どちらも有償版の機能です。

独自データの取り込み(上)と取り込み用フォーマットファイルの出力(下)。赤枠❶が[CSVファイルを選ぶ…]、❷が[取り込む]、❸が[フォーマットファイルを出力]
❶ CSVファイルを選ぶ… ❷ 取り込む ❸ フォーマットファイルを出力

手順

  1. カード「取り込み用フォーマットファイルの出力」の[フォーマットファイルを出力](画像の❸)で雛形CSVを書き出します(期間と、ファイルの分け方=日/月/年を選びます。「年ごとのフォルダに分ける」も選べます)。
  2. 雛形のA列には18桁のID(レースID16桁+馬番2桁)が入っています。B列は空欄なので、そこに自分の指数を書き込みます。
  3. 上の「独自データの取り込み(CSV)」で、「紐づけ方」「いつ分かる値か」「値の型」を選び、「データの名前」を決めます(同じ名前へもう一度取り込むと追記版になります)。
  4. [CSVファイルを選ぶ…](画像の❶)でファイルを選び、[入力内容を確認]で内容を確かめてから[取り込む](画像の❷)を押します。
注意「いつ分かる値か」は正直に選んでください。 「前日までに分かる」と偽って未来の情報を混ぜると、予測が“ズル”になり実戦で通用しません(02 の性能評価で AUC が高く出すぎたら、まずこれを疑ってください)。

うまくいかないときは「困ったときは」をご覧ください。

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